なぜウエイト版タロットを勧められるのか
タロットを始めるにあたり「初心者はウエイト版がおすすめ」とよく聞きます。
それにはちゃんと理由があって、ウエイト版にはそれまでのタロットにはない大きな変化があるからです。
それは「小アルカナの数札の全てがストーリーのある絵柄になっている」という点です。
タロットは絵柄を見てイメージし言葉にするという事の繰り返しです。
その時にスートだけの札よりも、絵柄があるほうがイメージしやすい。インスピレーションがわきやすい。という利点があります。
タロットは札を暗記すればいいという訳ではありません。
絵柄の中にある象徴や色を見てインスピレーションを感じることが大切です。
実際に筆者もウエイト版を愛用しています。
そして教えて頂いた講師の言葉を今でも覚えています。
「タロットの札の意味はきちんと理解した後は忘れなさい」
一つの言葉や一つのイメージに縛られるな。という意味だと解釈しています。
複数のカードを読むには本筋を捉え見極める直感と、一枚一枚のカードを繋ぎ合わせて物語を作るような柔軟な思考が求められます。
それには単体のカードの意味だけを覚えるのではなく、全体に通じる色や象徴の意味を理解した方がより上手く解釈できるのです。
色はタロットをリーディングするための一つのキーポイント
タロットは多様な角度から見る事ができますが、今回は「色」についてです。
タロットに使われている色も適当に使われているのではなく、きちんとした意味があります。
生命の樹のセフィラの色についての記事も書きましたが、「色」は一つのキーポイントになります。
スプレットを開いた時の背景色のバランスを見る事で伝え方をイメージする事ができます。また象徴の色使いも意味がありますので、それぞれのカードを詳しく見る時にポイントになる事も多いです。
タロットのフルデッキは78枚。
全てのカードの絵柄の意味を覚え解釈するのは少々時間がかかります。
まずは身近な「色」から入るとその解釈もスムーズに進むのではないでしょうか。
生命の樹カウンセリングの記事にも書きましたが、言葉は左脳、色や絵柄は右脳。
両方を使うことによりバランスよく知識も定着するのです。
タロットの色の意味
ホワイト
☆物事の始まり、純粋、神聖、高潔、幸運、自由
★孤独
*背景色なし
*衣装、花、動物

ブルー
☆変化、心の領域、流れ、精神性、穏やかさ、名誉
★死、寂しさ
*背景色あり
*衣装、水、空

イエロー
☆実り、輝き、繁栄、幸福、行動力、実現性
★嫉妬、偽り
*背景色あり(光の色であり知恵や祝福を表す)
*金貨、果実(実りや豊かさを表す)冠、杯、太陽

ゴールド
☆理想、富、才能、価値観、男性
★野心、見栄
*当時の印刷技術では表現できなかったのでイエローとして表現。

グリーン
☆若さ、自然、創造力、健康、生命、安定、リラックス、平和な日常
★停滞
*背景なし
*植物、森林、野原、芽

パープル
☆霊感、神秘、気高さ、魅力的
★混乱、幻想
*背景色なし
*果実、山、衣服、動物

グレー
☆世俗的、物質的事象
★曖昧、退屈、無関心、憂鬱、孤独、停滞、喪失感、挫折感、疲れた心
*背景色あり
*衣装、小物、雲、建物

ブラック
☆試練、混沌、秘密、無意識、流されない心、染まらない心
★死、闇、絶望、悲しみ、恐怖、邪悪、孤独
*背景色あり
*衣装、小物、動物
(白黒の対比で表現される事も多い)

ブラウン
☆暖かさ、豊かさ、大地、現実、物質的
★停滞、試練
*背景色なし
*衣装、小物、動物

レッド
☆情熱、気持ちの強さ、エネルギー、男性原理、生命力、闘志
★怒り、欲望、危険、我欲
*背景色なし
*衣装、花

オレンジ
☆動的エネルギー、バイタリティー、希望
*背景色あり
*小物

背景色のチェックポイント
イエローが多い
問題がアクティブな動きをしているとき。
または、自ら行動するとき。

ブルーの背景が多い
問題を冷静に判断するとき。
精神的な問題・心の問題がクローズアップされているとき。
情報がキーポイントになっているとき。

ブラック・グレーの背景が多い
問題が徐々に露見するとき。
予期せぬ出来事がおきるときでもあるので様子見のとき。

ブラック・グレー・ブルーの背景が多い
問題を冷静かつ慎重に対応するとき。
精神的なショックや、悩み、葛藤があるとき。

まとめ タロットと色
タロットカードには沢山の情報が入っています。
もちろん「色」が全てではありません。しかし、最適な情報を得るためにも、様々な角度から見ることを意識するのは大事なこと。
イマジネーションを沸かせるツールとして「色」の活用ができれば解釈の幅も広がるはずです。
女性は手が小さいのでカードも少し小さめの方が使いやすいです。
(筆者も鑑定時は扱いやすいのでこちらを使用しています)
また、イベントなどスペースが限られている場合にも小さめの方が便利です。
写真を撮る、説明に使う、鑑賞目的、などはスタンダードの方が見やすいです。