【書籍】小西温子著『宇宙とつながる意識の設計図「生命の樹 受け取りの法則」』
近年、引き寄せに関する書籍は多数出版されています。
しかしうまく引き寄せられないという方も一定数います。
それは、
引き寄せられないのではなく、受け取っていないのでは?
そういう観点から書かれている本です。
まずは生命の樹についての説明があり、
そして生命の樹を使って願望実現させるための手順について書かれています。
「実践・魔法カバラー入門」でも小さな魔法として願望の生命の樹について書かれていました。
そこから更に詳しく、そして現代風に書き下ろしたものに感じました。
生命の樹とは何なのか?
基本・基礎、根本・根っ子は同じでも、受け取る側の「人生、経験、知識、感じ方」というフィルターが違えば表現方法も変わってきます。
そして「歴史、学術的、魔法、スピリチュアル、宗教」など様々な側面がありますが、
何にフォーカスするのか?
著者である小西温子先生が受け取り、感じた生命の樹はどういったものなのか?
気付き、優しさ、女性的視点、男性中心の世界観からシフトしてきている「今」だからこそ興味深く読む事ができる一冊だと思います。
そんな書籍の中から私が注目した3項目です。
「生命の樹」と「引き寄せ」と「受け取り」
生命の樹とはカバラの教えを表す図形である。
全てはここから始まります。
生命の樹もカバラも知ってはいましたが、まだきちんと理解していなかった時、私にとっては魅惑的な言葉でした。
点と点が結ばれたように感じました。
第一章、第二章、では生命の樹とは何なのか?
生命の樹の仕組みはどうなっているのか?
という事が説明されています。
難解な表現方法ではなく、分かりやすい言葉で書かれているので読みやすいです。
ただただ学術的なもの、論文的なものを求めている人にとっては物足りないかもしれません。
しかし「楽しく学ぼう」「初歩的な事から始めたい」「ざっくりと知りたい」という方には良い書籍なのではないでしょうか。
そしてその中で書かれている『引き寄せと受け取りはセットである』という言葉には納得しかありませんでした。
今ではメジャーになった言葉「引き寄せ」
最初に聞いた時は絵空事のように感じていました。
半信半疑というか、話半分で聞いていました。
まぁ、そういう事もあるのかもしれないな。というような立ち位置です。
しかし「引き寄せが出来ないと思っている人は、実は受け取っていないだけ」という発想は面白いなと思い改めて考えました。
「欲しい、欲しい」と願っていざ目の前に出されても、自分から手を出して取らなければ去っていくだけ。
例えば、回転寿司で食べたいネタや注文したネタが目の前に回ってきているのに、ただ見ているだけなのと同じです。
「手に取ればいいだけなのに・・・」
そう思うと妙に納得しました。
引き寄せと受け取りはセットである。
では受け取るためにはどうしたら良いのか?
そのことと生命の樹とどう繋がっていくのか?
生命の樹を使う
第三章以降は生命の樹を使った願望実現の方法が書かれています。
受け取る力とは?
願いが叶うとは?
という事についても書かれています。
そして、
なぜ生命の樹を使うと良いのか?
「実践・魔法カバラー入門」でも小さな魔法として生命の樹を使ったワークが書かれていました。
その小さな魔法をより現代的に、そして詳しく書かれています。
魔法とか、願望実現のワークとか言うと胡散臭く感じる人もいると思います。
しかしそんな事はありません。
ひとつひとつ詳しく見ても、理にかなっている方法だと思うはずです。
- なぜ?
- どうして?
- どうやって?
- プラス要因
- マイナス要因
などが取り組みやすくまとめてあるからです。
なぜ箇条書きで整理するのではなく、生命の樹という図形を使うのかの説明もあります。
生命の樹はカバラの教えを表す図形であり、カバラは魔法や魔術とは切っても切れない間柄でもあります。
生命の樹を知りたい、学びたい、という方にも、ひとつの事例として読んで頂ければ知識のストックになるのではないでしょうか。
生命の樹を使ったワークはひとつではありません。
第七章では様々な生命の樹を使ったワークが紹介されています。
生命の樹を様々な方向から捉えているので、目を通すだけでも勉強になります。
もちろん実践してみるのも面白く、気付きを得られるのではないでしょうか。
自立するための生命の樹
生命の樹は10個のセフィラで成り立っています。
しかし、個人セッションで使う為の12個のセフィラで成り立つ生命の樹も存在します。
その12個のセフィラで成り立つ生命の樹についての説明もあります。
ひとことで言えば
12の丸の生命の樹は、個人が自立した姿を表します。
(P97より抜粋)
生命の樹は、
- 人の身体として
- 宇宙として
- 意識として
見る事ができます。
なぜそのように見るのか?
その1つの答えとして「自立するため」というものがあっても良いのではないでしょうか。
自立とは一人きりで何でもやる。という意味ではありません。
皆と支え合うために自分の足で立つ。
- 座り込んで何でも人任せ
- 何もかも人にやってもらう
- 人に決めてもらう
それは単なる依存。
だからといって、出来ない事も自分でやろうとするのも迷惑です。
なぜなら、最終的に結果として出来ないのですから。
- 自分で出来る事、出来ない事を把握する
- やる、やらない
- お願いする、引き受ける
これらを自分の頭で考えて、自分の意思で選択する。
そういった事が出来るようになるのが自立するという事でもあります。
自立するとは成長することでもあります。
人としての成長は人としての進化でもある。
いもむし→さなぎ→蝶
なんども変態を重ねて羽ばたく。
その手助けをするのが12個ある生命の樹。
10個のセフィラの生命の樹では11番目にカウントされていたダアトが、
12個のセフィラの生命の樹では13番目になります。
そのダアトの扉が開かれる時とは・・・
様々な神秘や不思議がつまった生命の樹。
ひとつひとつ意味を考える事は自分の成長を促すことにも繋がるはずです。
最後に:生命の樹を通じて受け取ること
生命の樹についての学術的、歴史的、な見解は沢山あると思います。
しかし、今の私にとっては本に埋もれて頭の中で論理をこねくり回すよりも、生きるためのひとつの指針となる言葉の方がしっくりきました。
正解はひとつではない。
真実は人の数だけある。
『宇宙とつながる意識の設計図「生命の樹 受け取りの法則」』は小西温子先生が受け取った生命の樹です。
そしてこのサイトに書かれている事は、私が受け取った生命の樹。
これが全てだとは思いません。
これから考えが変わるかもしれません。
その人、その人の沢山の生命の樹もあるはずです。
様々な文章を読んで、沢山の書籍で学んで、色んな人の話しを聞いて、自分の頭で考えて、何度も構築すればいい。
生命の樹というひとつの事実に対して、私というフィルターを通したひとつの真実を見つける。
あなたにとっての生命の樹の真実とは?
★当サイトの参考文献一覧です
いつも笑顔でいられますように
笑顔の樹☆Tomoko